○交通死亡事故の原因で多いのはどんな運転?
ドライバーの方々への街頭インタビューで最も多かった回答は「最高速度違反《だった。しかし実際に起きた死亡事故件数は「脇見運転《が最も多かった。(平成24年 原付以上運転者(第1当事者)の法令違反別死亡事故件数 警察庁統計)
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○安全運転とは何か?
悪質な違反をしていないというだけでは、安全運転とは言えない。交通ルールを守り、周囲の安全を確認しながら、的確な操作で事故を起こさない運転。でも、実際に私たちはどれ位このような運転を実践できているだろうか?
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○○あなたの運転 再チェック!
普段から安全運転を心がけているという3人のドライバーの運転を徹底的に観察。車内に5台の小型カメラを取り付け、運転指導のプロが映像を分析した。その中で、自分の意識と、実際の運転のギャップが見えてくる。
Part1〜40代男性「しているつもりの安全運転《
路上駐車の車を追い越そうとするときどんな危険があるだろうか?突然ドアが開く、車の先からの飛び出し、急な発進。危険予測は簡単にできるが、実際にそれに備える運転がどれだけできているか。
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Part2〜60代男性「右折・左折時の確認《
右折、左折のときに見るべきポイントとは?進行方向にばかり目を向けず、曲がろうとする内側を見落とさないこと。ドライバーの死角になりやすいので、首をふってしっかりと確認することが大切だ。
○正しい運転姿勢
正しい運転姿勢を解説する。
○運転チェック
part3〜20代女性「危険に備える運転《
細い路地。駐車場の出口。見通しの悪い道などではいつ飛び出しがあるか分からない。そんなとき、私たちはどんな運転をするべきか。危険予測をするだけではなく、 運転操作として危険に備える行動をとることがドライバーには求められている。
○運転の疲れ
長時間運転をするドライバーを観察。安全運転を妨げる疲れへの対策は早めの休憩が重要だ。また、車内・車外で出来る簡単なストレッチを紹介する。
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○事故事例3 出会い頭の事故〜一時停止を守る
丁字路で起きたバイクと自転車の衝突事故。バイクが一時停止を守らず、停止線を越えたところで自転車と衝突した。
ドキュメント:一時停止を守らないライダー達
一時停止の標識がある交差点を観察したところ、きちんと止まらず走りながらの確認になっているライダーたちを見かけた。一時停止の標識があるときは、しっかり止まり、安全を確認する。これは道路交通法に定められている。
交通ルールを守る事が安全運転の基本だという事を常に忘れてはならない。
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○事故事例4 カーブでの事故〜安全なコーナリングについて
カーブを曲がりきれなかったバイクが、中央線を越えたため、対向車と衝突した。バイクはなぜカーブを曲がり切りきれなかったのだろうか。
検証:車体に働く遠心力、コーナリング中の目線
模範ライダーによる実演で、バイクの動きを細かく解説。
バイクがカーブを曲がるとき、車体には遠心力が働く。遠心力はカーブの外側に向かって働き、速度に比例して大きくなる。バイクは、それに応じて車体をコントロールできないと、曲がりきれないということになる。
カーブの手前で十分に減速し、コーナリング中は一定の速度を保ち、直線に入るところで加速する。これが基本だ。
また、コーナリング中は車体は傾けても目線は水平を保つことで、状況を的確にみることができる。こちらも、実際にヘルメットにカメラをとりつけ、その様子を解説する。
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○頭にダメージを受けてしまうと
バイクでの事故でとくに危険なのが頭部へのダメージ。脳外傷に詳しい医師によると、特に脳の前側にある前頭葉が傷付きやすいという。前頭葉が傷付いてしまうと、社会性等の司る機能に障害がおき、その後の社会復帰に大きな困難を伴うという。そういった事例からも、ヘルメットの重要性を指摘する。
さらに、ヘルメット工場への取材を通じてヘルメットの構造を学ぶ。
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○プロテクター着用のすすめ
バイク事故は、頭以外での怪我でも重傷になることがある。それを防ぐのは身体に身につけるプロテクターだ。白バイ隊員への取材を通じてプロテクターの重要性とともに、普段気をつけている安全運転のポイントを聞く。
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